
この記事ではそんなお悩みを解決します。
※以降本記事では、「仮想通貨取引事業を運営している事業者」のことを「仮想通貨取引事業者」と表現します。(板取引のできる「取引所」と区別するため)
結論ですが、下の表には、どんな取引をしたい人がどの取引事業者を選ぶべきかまとめています。
事業者名 | どんな取引をしたい? |
---|---|
コインチェック | ✅自動でコツコツ長期積立 ✅積み立てた仮想通貨を安全に増やしたい ✅板取引で短期で売買を繰り返したい(成行注文が中心) |
bitFlyer | ✅自動でコツコツ長期積立(特に少額の場合) ✅クレジットカード還元でビットコインを貯めたい |
bitbank | ✅売買コストを抑えたい(指値注文が中心) ✅積み立てた仮想通貨を安全に増やしたい |
GMOコイン | ✅自動でコツコツ長期積立 ✅DeFiやNFTのためにかかる送金・入出金コストを抑えたい ✅売買コストを抑えたい |
BITPOINT | ✅DeFiやNFT売買などにかかる送金・入出金コストを抑えたい |
この記事では、どうしてこの結論になるのかをまとめていますので、自分でしっかりと考えて決めたい方はぜひお読みください。
初めて取引をする方は当然ながら、既に口座開設している方も、今使っている取引事業者が本当に自分に合っているのか考えるきっかけになれば幸いです。
・どんな取引をする方がどのポイントを重視すべきか
・各ポイントごとの最適な事業者はどこか
日本には何社も仮想通貨取引事業者があります。
その中でも多くの比較サイトやブログ記事が「Coincheckが総合的に見てNo.1」としています。
しかし、これは「その紹介サイトの基準」です。
つまり、偏った見方である場合がほとんどです。
ですので、この記事では、あなたの使い方に最適な事業者を見つけられるようにしました。
ぜひ最後までお読みください!
✅取引所における取扱通貨の種類
✅送金手数料の有無
✅銀行間の入出金手数料の有無
✅つみたてサービスの有無(+販売所のスプレッド)
✅貸仮想通貨サービスの有無
✅取引量(≒ユーザー数)
それぞれ具体的に見ていきましょう!
仮想通貨取引事業者を選ぶポイント
取引所(板取引)の手数料
日本の仮想通貨取引事業者のほとんどが「販売所」と「取引所」という方法で仮想通貨を提供しています。
それぞれ以下のような特徴があります。
✅事業者が数%の手数料を取っている
✅取扱通貨の種類が豊富
✅事業者が-0.02%~0.15%の手数料を取っている
✅販売所と比べて取扱通貨数が少ない
売買にかかるコストが高いほど、投資資金が自分の資産から逃げていきます。
上の説明を見てわかるとおり、取引所での売買の方がコストを抑えらえれます。
事業者名 | 取引手数料(Maker) | 【参考】 取引手数料(Taker) |
|
---|---|---|---|
1位 | bitbank | -0.02% | 0.12%※ |
2位 | GMOコイン | -0.01% | 0.05% |
3位 | コインチェック BITPOINT |
0.00% | 0.00% |
※一部銘柄を除く
成行注文(Taker)の場合の手数料ランキング
ここで気を付けたいのが、指値注文と成行注文で手数料が異なる事業者があることです。
指値注文は指定した価格にヒットしないと注文が成立しないので、今すぐ注文を成立させたい時にうまくいかないケースがあります。
よって、世界の要人の発言によって相場が急変した時に「今こそ買い時(または売り時)だ!」と注文する場合は、成行注文すべきです。
一方で、ある程度手に入れたい価格が決まっている方であれば、指値注文をしてその価格になるまで待つことができます。
ですので、自分が日頃どのような売買をするかによって、どちらの頻度が高いかがポイントになります。
また、次に説明する「取引所における取扱通貨の種類」もこの項目とは切り離せない要素です。
取引所における取扱通貨の種類
取引所はコストは抑えられるのですが、販売所に比べて取り扱いが少ないことがほとんどです。
たとえば、Coincheckはイーサリアムを取引所で売買できません。
世界最大のNFTマーケットプレイスOpenSeaでNFT購入する時にはイーサリアムが必要です。
ということは、NFTの売買を目的にした場合、Coincheckはあまり適していないと言えます。
つまり、自分が取引したい仮想通貨が取引所で取り扱いされているかが重要です。
事業者名 | 取引通貨数 | 取扱通貨の種類 | |
---|---|---|---|
1位 | bitbank | 20種類 | BTC、ETH、XRP、LTC、BCC、BAT、XLM、XYM、MONA、QTUM、OMG、LINK、MKR、BOBA、ENJ、MATIC、DOT、DOGE、ASTR、ADA |
2位 | GMOコイン | 9種類 | BTC、ETH、XRP、LTC、BCH、XEM、XLM、XYM、MONA |
3位 | BITPOINT | 7種類 | BTC、ETH、XRP、LTC、BCH、BAT、TRX |
送金手数料
✅海外仮想通貨事業者やデジタルウォレットへの送金頻度が高い方
近年、「NFTの売買」や「DeFiによる運用」など仮想通貨のユースケースが増えてきました。
このような活用方法をするためには、「デジタルウォレット」というものに送金する必要があります。
(デジタルウォレットで有名なのが「Metamask」です)
銀行の振込手数料のように、仮想通貨を送る際にも送金手数料がかかる場合がほとんどです。
ビットコインであれば送金手数料の相場は、無料~0.0005BTC(2022年1月5日現在、約2,500円)です。
もし、あなたが送金したいビットコインが25,000円相当だとします。
Coincheckの場合、送金手数料が約2,500円かかります。
これでは、取引所で手数料0円でも、送金手数料で手元の資金が約10%も減ってしまいます。
ですので、送金したい仮想通貨が少額の場合は取引所の手数料よりも送金手数料を重視すべきとも言えます。
また、送金頻度が高い場合も都度料金がかかるので送金手数料を重視すべきです。
※DMM Bitocoinも0円なのですが、DMM Bitocoin自体が手数料を取らないだけで、実際にはマイナーに対するガス代が発生するので、今回は掲載していません。
銀行と事業者間の入出金手数料
また、銀行から事業者への入金・出金にも手数料がかかります。
振込手数料がかかって当然のような気もしますが、実は入出金手数料が無料の事業者もあります。
特に、「短期で運用して銀行にお金を戻す」を繰り返す人は入出金手数料を重視した方がよいと思います。
事業者名 | 入金手数料 | 出金手数料 | |
---|---|---|---|
1位 | GMOコイン DMM Bitcoin |
0円 | 0円 |
3位 | BITPOINT | 0円 | 330円 |
つみたてサービスの有無(+販売所のスプレッド)
仮想通貨にもつみたてサービスがあります。
よって、長期投資を検討している人はつみたてサービスのある事業者をおすすめします。
✅気持ちに左右されずに投資できるため、機会損失が防げる
✅毎日チャートを見る必要がないのでストレスが少なく、日常生活に集中できる
つみたてサービスを利用すると、購入時に販売所レートが適用されます。
取引所の方が売買のコストが低いことは先ほど説明しました。
なので、手動で売買をする場合は取引所を使うべきです。

しかし、実際に購入する日を迎えるとこうなります。

・明日ならもっと安く買える気がするから明日にしようかな
でも、1日で5%上昇することもあるのが仮想通貨です。
こうなるといつまでもチャートを見ないといけませんし、上がり続けたら買えません。
そのような機会損失を考えると、販売所レートと取引所でレートの差は誤差の範囲となりえます。
なにより、「失敗した」という感覚を持つ必要がなくなり、ストレスが少ないです。
また、事業者によって、販売所レートは異なります。
なので、つみたてサービス中心の方は販売所レートも気にしてみるとよいかもしれません。
そして、最低いくらから積立ができるかも判断の材料になるかと思います。
スプレッドだけ見ると、GMOコインの圧勝です。
しかし、個人的には価格変動の大きい仮想通貨は毎月積み立てだと、積立日当日の瞬間的な高値をつかむ可能性もあることから、毎日積立の方が取得単価が抑えられるのではないかと考えています。
その観点から見ると、GMOコインは毎日積立の場合、1日最低500円(=月15,000円)積立する必要があります。
しかし、bitFlyerなら毎日積立の場合でも1日1円(=月30円)の積立から選択が可能です。
実際、私は毎日積立をしたいのでbitFlyerを積立用に使い始めました。
つみたてサービスあり+販売所スプレッドが低いランキング
※1…毎月積立設定時
※2…毎日積立設定時
※3…毎日・毎週・毎月2回・毎月設定いずれも1円から可能
貸仮想通貨サービスの有無
✅DeFiはせずに仮想通貨を増やしたい
貸仮想通貨サービスはレンディングサービスとも言われます。
簡単に言うと、仮想通貨の定期預金のようなものです。
一定期間貸し出すと、事前に定められた固定の利率(0.1%~5%)で仮想通貨を増やしてくれます。
ですので、長期でコツコツ積立を検討している方であれば、使わない手はないかと思います。
その代わり、貸出期間中は日本円や他の通貨への交換、他の事業者への送金等が一切できないので、その点だけ理解が必要です。
レンディング中に事業者が倒産する、というリスクはなくはないですが、現状はその可能性は低いと言えそうです。
※GMOコインとBITPOINTも貸仮想通貨サービスを行っていますが、枠が埋まっていて預け入れられないことが多いので、ランキングからは除外しています。
取引量(≒ユーザー数)
2008年のリーマンショックのような世界的な金融資産の大暴落が起こると、仮想通貨においても売買が成立しにくくなります。
流動性が低下すると、買い手が「これはお買い得」と感じるような価格まで下げないと売れなくなります。
特に日頃から取引量が少ない事業者では流動性が低下すると、他の事業者での取引よりさらに安く売るしかなくなる可能性もあります。
したがって、「大暴落時に少しでも高く売り抜けたい」という場合は日頃の取引量が多い事業者を利用することがおすすめです。
取引量(≒ユーザー数)ランキング
事業者名 | 24時間取扱高 (2022年1月7日現在) |
|
---|---|---|
1位 | bitFlyer | 377億円 |
2位 | コインチェック | 140億円 |
3位 | bitbank | 130億円 |
【参考】https://coinmarketcap.com/ja/rankings/exchanges/
まとめ【注意点あり】
最適な事業者は見つけられたでしょうか。
ちなみに私は用途によって使い分けをしています。
DeFiやNFT用は送金手数料が無料なGMOコイン、堅実に貯めていく分はコインチェックやbitFlyerといった感じです。
また、これは全取引所共通ですが、突然のアカウントのBANや、臨時メンテナンス等、事業者側の都合で一時的に使えなくなることはありえます。
つまり、私が複数の事業者の口座を持っているのはリスクヘッジのためでもあります。
今回の記事を参考にサブ口座を準備してみるのもいいかもしれませんね。
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